受精卵の染色体異常で流産。検査、治療法は?

 染色体異常は受精、卵割の段階で常に起こっています。もともとの精子・卵に異常がなくても卵が成長する過程で非常に高率に異常が発生します。流産の場合、8割ぐらいは染色体異常とも言われています、体外受精で発育の悪い卵の多くは染色体異常ともいわれています。したがって、数個~十個に1個ぐらいしか全く正常な卵はないと言われています。卵や精子そのものに異常がなくても途中の段階で異常がでるので、卵や精子を調べても意味がありません。
 もし調べたとしたら、その卵や精子は生きていませんので、利用できません。また精子の染色体は非常にコンパクトにたたまれているので、通常の方法では簡単に調べられません。詳しく調べるなら動物の卵へ入れてほぐして調べる事になります。
 精子形態異常と染色体やDNAの異常とはあまり関係がないと思って下さい。
 私は顕微授精の専門で、その研究の過程で卵の異常や受精現象をみてきました。不育症を専門にはしていませんが、不育症は逆にいえば4~5種の治療法しか今のところありません。診療上できる事は限られているわけです あなたの場合、実際3分の2は受精卵の染色体に異常があったので、流産の原因が受精卵にある事は明らかで免疫的な事とは思えません。異常な卵は決してめずらしい事でなく、流産あるいはそれ以前に成長がほとんどの場合止まるわけです。
 人間がひとりできるという事は、逆に非常にうまくいった時だけと考えたらどうでしょう。たまたまあなたの場合、卵が異常にもかかわらず、すぐ成長が止まらず妊娠反応が出て、それ以上のところまで成長してしまったと。卵が元気すぎたと前向きに考えて治療を続けて下さい。

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