不妊治療に関するQ&A 不妊治療のQ&A その他の治療編


不妊治療の進歩はめざましく、たくさんの治療方法が発表され、 そして消えていきます。
 新しい情報も大切ですが、あまり過敏になる必要はなく、 主治医とよくコミュニケーションをとり、自分にあった治療を進めることが 重要です。



 日本では、現在「代理母」「借り腹」は認められていません。したがって当院では、代理母での治療は行なっておりません。どうしてもという事でしたら、海外での治療を検討して下さい。費用についてはわかりません。

 産み分けは現在、事実上できません。昔から腔内のPHとか精子の寿命、パーコールで遠心分離、Caの服用等いろいろやられてきましたが、現在科学的に検証するとほとんど精子は分離されていないという結果になっています。アメリカ生殖医学会は正式に見解を出しています。
 唯一80%ぐらいの確率でX精子とY精子を分離できるのは、フローサイトメトリーという機械ですが、まだヒトには実際に応用されていないと思います。牛では使用されているようです。ですから実際、産み分けができるといっても、科学的根拠がないものばかりです。以前は私も筋ジストロフィーの患者さんのためにパーコールを使用したこともありましたが、パーコールも有効でないことがわかってきています。着床前遺伝子診断はもちろん有用ですが、男女の産み分けに使用してはいけません。
 当院の人工授精で男女偏っている印象は特にありませんし、体外受精・顕微授精でも偏りはないと思います。

 申し訳ありません。AIDは行っていません。  現在はMD-TESEを施行していますので、lcmぐらいずつ切るような、いいかげんな生検はしていません。

 GIFT、ZIFTは現在の体外受精が完成する前の手技です。現在では、ほんの一部の施設のみで行われている古典的手技です。10年位前に1度GIFT、ZIFTが見直されたことがありますが、それ以降、行っている先生の話はあまり聞きません。全麻で腹腔鏡を使いますので、今の超音波が出てきてからは患者さんの負担を考え、だんだん行われなくなりました。
 その後の成績もあまり発表されていませんので、世界的にもGIFT、ZIFTが良いというエビデンス(科学的データに基づく医学的根拠)は示されていないと思います。

 TMETというのは10年前からあります。現在、それを主張した先生も全症例の4分の1しかやっていません。私も一時やりましたが、妊娠率は上がりません。かえって内膜に出血をおこすと妊娠できません。

 妊娠率向上というのは卵の見分け方の向上という事で単に観察すればいい卵になるということではありません。核数は、ふつう観察すれば、すぐ見える事で当然観察しています。
 良い卵の選び方の一つの目安で、他にもいろいろパラメータはあります。総合的に良い卵を選んで胚移植するわけで、選び方が今まで良くなかった、とも言えると思います。

 以前、卵と精子を子宮内へ入れる方法は世界中で試みられましたが、結論はダメでした。今回の方法は卵だけを顕粒膜細胞の一部をとって入れ、それが卵管内へ行くという仮説のもとにやっています。あくまで仮説で理論的には歴史的に一度否定された方法に近いです。その後の報告はありません。



               
               
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