禁欲で正常値に近づく事は、常識的には無理です。乏精子症で精子を増やすよい方法はありません(例外として精索静脈瘤があるときのみ、よくなる可能性があります)。
 治療法が顕微授精です。当院では多くの人が顕微授精ですし、中部地方のほとんどの県から患者さんはみえています。1回の採卵で平均35~40%が妊娠しますが、初回の人は半分以上1回で妊娠します。

 運動精子が140万というのは、やはり顕微授精になると思います。もともと100万以下を最初の適応としていますが、運効率が9・8%と非常に悪いので顕微の方がよいでしょう。ただ検査まで時間をかけ過ぎで、運動率が悪いかもしれません。
 乏精子症に対する薬物療法で非常に効果のあるものはありません。唯一、精索静脈瘤があって手術したあと著しくよくなる人はいます。一度、泌尿器科で精索静脈瘤をチェックされた方がよいかと思います。精子所見は、数倍かわることはありますが、数回やって同じような結果なら少なくとも自然妊娠は常識的に考えてありません。

 精子が少ない場合は、その少ない精子を効率よく利用するために、人工授精、体外受精、顕微授精等をします。現在、精子を簡単に増やす医学的に証明された薬はほとんどありません。



               
               
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