卵子は、受精卵→分割卵→桑実胚→胚盤胞と育っていきます。
 1個の細胞である受精卵→分割していくつかの細胞になる分割卵→細胞がくっついて、細胞の区分けがなくなった桑実胚→袋状となり、赤ちゃんになる細胞と、胎盤になる細胞が分かれる胚盤胞と育っていくのです。
 また胚盤胞が透明帯という卵子の殻から出ることを「ハッチング(孵化)」と言います。ハッチングした胚盤胞は子宮内膜に着床して胎芽→胎児へと育っていきます。

 卵の質は割球の大小とフラグメーションの%、発育の速度です。当院では卵のビデオをみていただいて説明しています、

 受精卵が1個しかなければ妊娠率は低いのですが、良い卵なら妊娠する事も可能と思います。
 私なら、凍結し複数個にして移植したいと思います。現在、卵のグレードはいろいろあります。
 Veeckが作った分類が最も有名ですが、それ以外にも私は名大でVeeckとは全く逆のscoringのグレードも使用していますので、一概に1がよく4が悪いとは言えません。
 私はいつもビデオで卵をみせて説明していますので、患者さんは何点というより、自分で「これはいいですね」とわかります。要はあなたが不信感をいだくような結果と説明に問題があったと思います。
 本来なら主治医に徹底的に聞いて納得すべきではないでしょうか?

 グレードというのは、ひとつの目安であり、各施設で採用しているグレードが違います。妊娠しそうかどうかは、卵をみているあなたの主治医が一番よくわかっているはずです。卵をみていない私にはコメントできません。
 卵の扱い、培養方法、ラボのレベルは大きな差があります。妊娠率も大きな差があります。あなたが、あなたの主治医にその施設では、これぐらいの卵での妊娠率はどれくらいですか?と尋ねて下さい。
 ちなみに、当院での周期あたりの妊娠率を大雑把にいうと、良い卵なら約55%、普通なら約35%、悪い卵なら15%と大きな差はありますが、逆に良ければ100%、悪ければ0%でもありません。

 受精率が悪すぎます。通常の媒精で受精率が悪いことはよくあります(受精障害)が、顕微授精では7~8割受精しなければいけません。よほど卵が悪く、すぐ死んでしまうような事や、特別の事がなければ、8分の1という事はありません。 別のところで治療し、比較することをお勧めします。

 私のデータでは、ICSIでは70%以上受精し、受精卵の90%ぐらいが卵割します。小さな泡というのはvesicle(小胞)でしょうか?よくわかりませんが、vesicleだらけになるという卵もあります。原因はわかりません。
 多分私は、千人近くの患者さんに自分の手でICSIをしています。すなわち1万個以上はICSIをしていると思いますが、11個の卵がすべて卵割しない、という例はありませんでした。
 どこでやられたかわかりませんが、卵が特別悪い場合か、ICSIのテクニックが悪いかのどちらかではないでしょうか?同じところで同じことが起こっても前へ進みません。
 しっかり説明してもらえるICSI専門のドクターのところへか代わった方がよいと思います。

 もちろん1種類ではありません。受精卵の成長に伴って変えていきます。培養液も現在いろいろあります。当院では、1社だけでなく、数社の培養液を比較しながら使っています。
 ひとりの方に対して採れた卵を半分に分け、原則2種類の培養液で培養しています。ロット問の違いによる差が生じても、リスクを少なくするよう努めています。



               
               
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