採卵では体に針で刺しており、簡単な手術になるので、当日はできるだけゆっくりお過ごしください。病院から特に症状説明がなければ、翌日から運動など普通どおり生活していただいて心配ありませんが、何か症状があれば安静にして頂き、おさまらなければすぐ担当の病院・クリニックまでご連絡してください。
 移植ではほとんど体を傷つけることはありません。器具を使用しているため、当日は感染症の心配から温泉やプール、岩盤浴は避けて下さい。それ以外では当日から普段通り生活して頂いて大丈夫です。
 しかし、お薬の影響や感染など、予期せぬ症状が出る場合もありますので、何か心配な症状が出たらすぐに担当の病院・クリニックまでご連絡してください。

 厚生労働省に直接投書するのが良いと思います。現在、私が個人輸入している薬が、どうして早く日本で発売にならないかと聞いたら、厚労省のお役人から「患者様からの要望が出ていない」と返答されたことがありました。お役人さんは医師や製薬会社の要望より、患者様の投書を恐れています。
 保険適用には難しい問題があります。肝心の保険制度が破たんしています。今の保険制度は保険支払を減らすことばかり考えています。すなわち、患者様を一生懸命治療し、保険の支払が多くなる医者は悪い医者となります
 保険の支払側にとって「よい医者」は人気もなく、患者様も少なく、何もしない医者です。不妊治療なら「そのうち自然にできますよ」と言って、漢方薬や内服ぐらいでいつまでも時間を潰し、患者様も妊娠できる機会をなくしてしまう医者です。
 私は、そういう方針をとっていません。妊娠という結果にこだわっていますので、まず効果のはっきりしない割に高価な漢方薬はやめています。
 今の保険制度をひと言で言うと、すでにどうにもならなくなっている制度と言えると思います。今の全国どこでも同じ医療が受けられるという発想自体、間違いです、ドクターひとりひとり能力も技術も専門も違うのに、全部を低いレベルで統一すべき、よくできる医者は認めない、やる気のある医者は迷惑だという発想です。
 私が何よりも保険に望むことは、不妊治療というより、当たり前のことに当たり前の保険点数をつけて欲しいということです。
 産婦人科は内診台を使い、消毒したピンセット・綿球等を使い、手袋をして看護師がついて診察しても保険点数は0点です。信じてもらえない話ですが本当です。
 内診すれば(普通に診察したら)赤字がどんどん膨らむ。ボランティアどころか損をする仕組みです。ただ、処置を行えば点数がつきますが、超音波を診るのも月1回までとなっています。
 高度医療という前に、聴診器のみの内科医とは違うので、使用している材料代だけでも保険は出すべきと思います。
 もう一つ、私がいくら長い時間説明しても不妊症の指導料は、まったくありません。内科の先生は高血圧の薬を出して「塩分に気をつけて」と言うくらいで何千円も保険から指導料が出ているのをご存知でしょうか。内診だけで、不妊症の説明をして0円の治療が、今の保険制度です。ですから、こういう現状を今の若い医者はよく見ています。働くのに一番割りの合わないのは産婦人科と思うのは当然です。
 それで産婦人科医は、どんどん減っています。一方、眼科は儲かるということで、どんどん増えています。こういう保険制度、これを改革せず内科の利権ばかりを守る医師会。保険適用を考える以前の問題です。
  私は、ART(高度生殖医療)は保険とは別に当分、補助金(特定不妊治療費助成金や自治体の独自の助成制度など)の拡充でいったほうがよいと思います。その前に当たり前の医療行為に当たり前の保険点数で、産婦人科を立て直すべきと思います。

 「いつまで治療をつづけるのか」「いつ治療をやめるか」については私の最大の悩みです。
 「治療を続けたほうが親切なのか」「治療をやめるように言ったほうが親切なのか」いつも悩むところです。
 米国学会の一つの目安として、「予想される妊娠率が5%を切ったらやめたほうがよい。1%以下ならやってはいけない」というのがありました。現在、当クリニックの普通の体外受精がもうできない人のクロミッド採卵の移植あたりの妊娠率は10%を越えています。
 どの条件になったら5%以下になるのかいろいろ探っていますが、いい目安はありません。【ちなみに全年齢(40歳以上も含めて)体外受精全体で1周期あたり40%以上の方が妊娠反応陽性になっています」
 一度カウンセラーに相談され、じっくりご自分の希望を整理し、それから私のところへ相談することをお勧めします。

 きれいな卵ができて内膜がいいのは、妊娠のための前提条件のようなもので、それらがよくても妊娠しない場合があるのが体外受精です。
 私はやはり受精卵の生命力が弱いか、あるいはどこかの時点で異常が生じ、結局育たなかったと思います。日夜どうして妊娠しないのか、私は毎日考えています。卵の質は大切です。卵の質をよくする事は、今のところできません。
 精子は、元気がなくても関係ありません。精巣精子でも、もっと未熟な精子でも、数年前に凍結された不動精子でも私は使っていますし、出産しています。

 お乳が出る事は、IVFと関係なくともたまにある事です。
 プロラクチンが高い人は、お乳が出ます。受精卵を戻すのは1ヶ月あけてもあけなくてもよいと思います。注射の周期は、2~3ヶ月ぐらいあけた方がよいと思いますが。

 一般的にIVFのあとの周期は、生理が来にくいものです。黄体ホルモンを使って来させた方がよいと思います。

 子宮内膜を厚くして、治療したあとの生理は量も痛みも普段より強くなる傾向にあります。その後の生理は、順調な人と遅れる人がいます。特に異常ではありません。心配はいりません。

 注射を打たない月を、間に2~3ヶ月はさみます。ロング法ならスプレキュアの開始はその2ヶ月、3ヶ月の間に、注射の打ちはじめまでが2ヶ月または3ヶ月あける事になります。

 採卵後1週間ぐらいから腹水は減少し、10~12日目以降で妊娠していたら、一時的に卵巣の腫れや腹水がひどくなるのが一般的です。妊娠反応直前にひいたならおそらくダメでしょう。
 しかし、これは一般論ですので、あなたにあてはまるかどうかわかりませんし、何よりも私があなたの卵巣や卵を全くみていないので、コメントできません。妊娠できそうか、そうでないかは卵を見ているドクターが一番よくわかっているはずです。

 現在はほとんどの市販品は感度がよく、なかには当院のものよりも感度がいいものもあります。

 基本的に腔座薬で十分なのですが、液体(ホルモンを溶かしている油脂)が流れたりしてやや不安定なので、念のため黄体ホルモンも飲んでもらっています。どうしてもダメならやめても結構です。
 乳白色の液体は、今言ったように溶けて流れ出たものです。ある程度溶けてもいいように作ってありますので、気にしなくてもよいですが、なるべく腔内に奥深く入れて下さい。

 血行が良くなるような運動はよいと思います。しかし、低酸素になるような激しい運動、腹筋を強く使い腹圧が加わるような運動は避けたほうがよいかも知れません(キックボクシング・武道・格闘技など)。

 出血はカテーテルを入れる時に生じたもので子宮の頚管からですので、2~3日続きますが心配ありませんし、妊娠の結果にも影響ありません。

 夫婦生活ですぐ流産することはありません。
 しかし、SEXはばい菌が腔内に入り感染が起こる可能性があり、子宮の感染が起こると必ず流産します。したがって清潔を保つため、夫婦生活はなるべく避けて下さいということに変更いたしました。
 精液は通常無菌でなく必ず菌がいます。胚移植時には、子宮頚管粘液を一度除去していますので、子宮内へ菌が通常より入りやすいかもしれません。
 SEXの興奮時には子宮が収縮するといわれています。子宮の収縮は血流を悪くし、さらに移植胚を排出する可能性もあります。

 胚移植後12日というより、採卵日を0日として15日目で妊娠判定します。胚移植は2日目から5日目までありますので、採卵を基準に考えて下さい。13日目だと血中のHCGが少し高くなり、14日目でも尿の検査で判る人もいますが、15日目あるいは16日目の尿検査で判定しています。15日で妊娠4週と1日です。
 妊娠していない場合、判定日までホルモンを使用していますので、その後2~3日で生理になります。

 ゴルフについてデータがありませんので、医学的にノーコメントです。
 実際は普通妊娠に気づく前のことですので、多くの人は妊娠を気にせずゴルフをしている時期と思います。一般的にゴルフで妊娠しにくいとか、ゴルフで避妊ということは聞いたことがないで影響ないと思いますが。

 普段の自分の生活でよいと思います。患者様それぞれジンクスというかこだわりがあって「これがよかった」「あれが悪かった」と思うようですが、医学的データで差のあるものは、ほとんどないと思います。

 普通の日常生活の範囲内なら全々問題ありません。要は卵ですので、あまり気にせずストレスなく過ごして下さい。
 アルコールは血流がよくなる少量までにして下さい。



               
               
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