頚管粘液量の検査は行わないのですか?

 頚管粘液検査は、以下のような意味があります。
 排卵日近くになると子宮体部と腔とを結ぶ子宮頚管が水様透明な粘液で満たされます。精子は良好な頚管粘液の存在している時にだけ、子宮腔に進入できます。頚管粘液の量が少ない場合や、濁っている場合、粘稿性が高い場合には、精子が子宮腔に進入できずに不妊になります。
 15~20年位前まで、私はこの検査を行っていました。基本的に排卵日を知るひとつの手がかりになります。今のように経腔超音波で卵胞がはっきりわかるようになってからは、私には重要と思われません 昔は小さい注射器で粘液を吸い取り、それを乾かしてシダ形成を見て排卵が近いと言っていました。経腔超音波を使いはじめたのは17~18年前ぐらいです。
 頚管粘液は、卵胞ホルモンで変化します。体外受精の時は、ホルモン値が高いので大量に出ます。クロミフェン(クロミッドーセロフェン)を使用すると少なくなります。それを防ぐ為に卵胞ホルモン(プレマリン)などもよく投与します。
 子宮頚癌初期で子宮頚部を円錐切除された方は、全く頚管粘液がありませんので人工授精をします。クロミフェン療法のときも、人工授精と組み合わせた治療をよく行います。
 体外受精では、頚管粘液を出血なく上手に取り除くことが移植のコツのひとつになります。

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