フーナーテスト(ヒューナーテスト)はやらないのですか?

 私は基本的にフーナーテストを行いません。 しかし、簡単な検査ですので、希望があればいつでも行いますので申し出て下さい。  私が基本的に行わない理由は次の通りです。

1、フーナーテストの一番の目的は、抗精子抗体を推察することです。現在ではより精度よく、血液で不動化抗体をより正確に判定することができます。したがってワーナーテストのほとんどの目的をより正確に達成できます。


2、フーナーテストは、性交後検査です。性交後3~5時間ほどのうちに受診し、頚管粘液を採取し検査するものです。検査も400倍の顕微鏡で、何匹精子が泳いでいるかという本当に原始的なものです。排卵期でないとできません。頚管粘液の性状が良くないと、判定不能になる、本当にいい加減な検査です。私は名古屋大学で10年近くこの検査をしていましたが、実にいい加減で怪しい検査と思っていました。海外の論文でも、あまり意味がない、とする私と同じ意見のものが多くなってきたように思います。より正確な検査が出てきたのに、古い不正確な検査にこだわる必要はないと思います。


3、何よりもクリニック受診の3~5時間前に性交するということは、男性の立場からいうと、人権無視のひどいテストだと思います。朝、会社へ行く前に性交しろというのは私のようなナイーブな人間にとっては、なんと無神経な検査だろうと思います。案外女性は平気かもしれませんが、ひどい検査だと思いませんか?


4、しかし、私がフーナーテストを勧める人もいます。ご主人が協力的でなく、精液検査ができない場合には間接的に精液検査として、またなかなか性交機会のないカップルに、無理にでも性交してもらうときには「フーナーテストをやりましょう」と勧めることもあります。いかがでしょうか?
 私のポリシーのひとつに自分がされて嫌な事は患者様にもしない、ということがありま
す。嫌な事、痛い事、意味のない事(古い検査の中で今ではあまり重要でないことがいっぱいあり、検査も治療もどんどん変化しています)などに対しては、私は自分で判断してさけることにしています。


 不妊症専門のドクターの中にはフーナーテストが好きな先生もいます。専門が同じで  もこの不妊症の世界では、治療方針もいろいろです。患者様は自分の目でドクターを逆に評価するぐらい、勉強していただきたいと思います。それがドクターのレベルを上げることにつながり、日本の不妊治療全体のレベルアップにつながると思います。

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