不妊治療に関するQ&A 不妊治療のQ&A 初診・転院編


病院やクリニック等の診療科名について、 医療法施行令で認められているのは「産婦人科」また「産科」『婦人科』のみで 「不妊科」や「不妊専門」は認められていません(不妊相談は問題なし)。
 そのため、不妊治療を希望する方が適切な専門医の元に行きつくまでに、 大切な時間を費やしてしまうこともあります。
 また、治療を始めるに当たって、いつからはじめ、どこまで行い、 いつまでに子供が欲しいかなどの目的をしっかり持ち、自分に合った必要な治療、 納得できる治療を受けるために、医療施設・医師を選ぶことは大切です。



 
 一般には産婦人科ですが、専門性からいえば産科より婦人科です。

 本気で子供がほしい場合は、不妊治療一本の専門医を薦めます。マスコミやネットの情報は信じ込まず、「妊娠率」の数字は分母が何かを注意すること。患者さん自身の口コミや、同業者、つまり医師やナースがよく行くところは信頼できます。

 いろいろな情報を総合して、実際に接して、ここなら後悔しないと思えるところを選びましょう。相性が悪かったり結果が出ないときは、ドクターを変えてみることも大事です。


 不妊症は、妊娠を希望する夫婦が、夫婦生活を過ごしているのにもかかわらず、2年間妊娠できない場合と定義されていますが、それは生殖年齢の男女についてです。妊娠率は20代前半が最も高く、その後だんだんと低くなっていきます。
 35歳ぐらいからより低くなり、38歳ぐらいからは年々どんどん低くなり、一般的には43歳が妊娠の限界です。46歳で出産された患者さんもみえますが、稀な例です。
 一方不妊症でなければ、半年で7割、1年で9割の方が妊娠します。30代後半なら早く治療を始め、早く安全に出産してほしいと思います。
 早く妊娠した方が妊娠率も良く、流産も障害児等の異常も少なくなります。早く出産したいと願われているのであれば、1年ほど様子を見なくても結構ですから、遠慮なく不妊専門クリニックに受診して下さい。

 クリニックの実力とは関係ない偶然の妊娠かもしれませんが、治療内容、生殖医療のレベルはクリニック間に大きな差があります。
 特に体外受精・顕微授精は保険で認められている治療ではないので、実力に大きな差があります。
 日本全国どこでも同じレベルで治療を受けられるということは全くありません。20年前まで大学が中心だった体外受精も今では、当時の大学の研究者が始めた専門クリニックのレベルが大学を上回る時代になっています。
 外からはわかりませんが、ドクターの経歴や実力とともに、ラボ(培養室)やエンブリオロジスト(胚培養士)の規模と実力も見極めて、自分の目でクリニックの実力を確かめて、確かな情報を手に入れて下さい。妊娠という結果が出なければ時間を無駄にせず早くドクター、施設を変えてみることも重要と思います。

 不妊症は産婦人科の中でやや特殊な分野ですので、不妊専門クリニックの受診をお勧めします。「妊娠のしやすさ」は、女性が22~23歳の時をピークに、何の病気がなくても35歳位になると半分位になり、38歳位からは毎年目に見えて妊娠しにくくなります。
 一般的には42、43歳位が出産までいける限界です。45、46歳の出産例もありますが極めて、まれなケースです。
 加齢とともに子宮筋腫や子宮内膜症や骨盤内炎症等の影響が加わり、また卵子そのものの老化が不妊症の原因に大きく加わってきます。さらに、35歳以上になると流産率も高くなってきます。
 妊娠可能なタイムリミットが迫っています。すぐに不妊症専門医のところで的確な治療で結果を出して欲しいと思います。
 一度の人生です。くれぐれも様子を見て手遅れになることがないようにして下さい。

 結果が出せなくて申し訳ありませんでした。年齢からいって妊娠しやすく、卵もとれやすいはずなのですが。現在の採卵システムが合わないのかもしれません。
 ストレスも大きな要因になると思います。好きな所、好きなドクターをもとめて転院される事は非常によい事と思います。自分に合った信頼できるドクターとめぐりあえる事が、IVFに限らずどんな治療についても重要と思います。
 今までのデータを詳しく、診療情報提供書に書いてお渡しいたします(カルテにはってある写真をはがしてお渡しする事は、カルテの書きかえにつながりますので、できません)。時間がかかりますので、数日前には連絡して下さい、紹介状を用意しておきます。また他院のシステムでよいところがあれば教えて下さい。よろしくお願いいたします。

 最初から始める必要はありません。今までのデータがあれば2回同じ検査をする必要はありません。来院は周期のはじめ(生理3日目の生理中)がいろいろできてよいかと思います。
 今までの検査データと今まで何をしたかのメモがほしいです。必ずしも紹介状はいりません。自分で経過を書いていただいても結構です。

 転院すべきかどうかは、私にはわかりません。ひとつ言えることは、全面的に信頼できるドクターと、2人3脚で治療していくのが本来の姿だと思います。どうして悩むのかわかりませんが、悩むなら移った方がよいでしょう。
 私がいつも感じるのは、どうして患者さんは本当の専門のドクターを選ばないのかという事です。不妊症専門のドクターで経験が豊かでレベルの高いドクターはそんなにいません、患者さんは単に大きな病院だからとか、友だちが行っているから、といった理由でドクターを選ぶようですが(これは不妊にかぎらず、どの医学分野においても)どこでよりも誰にみてもらうかを選択すべきと思います。いたずらに時間とお金をムダにしないようにして下さい。

 不妊治療には、いろいろなレベルがあり、それを正しい情報で受け入れ、患者さんが判断する。
 そして、治療には大きな違いがあることを認識した上で、どこで、どのような不妊治療を受けるか?それは患者さま自身に選択権があるのです。
 なかなか結果が出ないとか、ドクターにちょっと疑問があると思ったら、どんどんドクターを変えていいと思います。

 月経周期によりできる検査は異なります。排卵の直前なら内診し、超音波検査をしますが、初診は全員、内診という事ではありません。内診台にカーテンはあります。御主人は一緒に来院されなくても、別の機会に精子の検体だけ提出していただければ結構です。
 逆に来院してから精子をとってもらうのは大変と思います 当院では、精液検査の前にご主人の感染症管理のための血液検査します。

 3日目頃(生理中)という事でよろしいです。 ホルモンの負荷テストは30分ほどかかります。

 10年いろいろ忙しいにしても、なかなか妊娠できないのは、何かできにくい理由があると思います。
 年齢がわかりませんが、すでに10年たっていますので気長にとは全く思いません。早く治療のレベルをあげて妊娠するようにしたい、と私なら考えます。

 一般的に1年で8~9割の人が妊娠します。以前妊娠されているので大きな原因はないと思われます。
 中絶は、その後腹膜炎等をおこしていなければ関係ないでしょう。作ろうと思ってから2年たっても妊娠しなければ、受診しましょう。

 大きい病院とか個人病院とか、建物で判断しない事が大切で、専門のドクター個人の能力を、あなたが判断する事だと思います。名大にいたときは大学の全症例の顕微授精を私ひとりでやっていました。大きな病院でもそのレベルを決めるのはドクター個人です。
 現在、浅田レディースクリニックには、大学や市民病院からの紹介で患者さんがみえます。  お尋ねの件ですが、結論から言うと一刻も早く体外受精をすべきと思います。すでに片方の卵巣がありませんので、要注意です。35才を過ぎるとどんどん妊娠しにくくなります。体外受精をやると十分卵がとれるか、卵の質は良いかがわかります。
 脅かすようですが、すでに良い卵がとれなくなっていると、妊娠は不可能になるかもしれません。私の経験では、内膜症の卵巣の手術後の方の妊娠成績はよくありません。
 いちばん大切な事は、赤ちゃんがほしいという希望に対してどこまで努力したいか、きつい言い方になりますが、どこまでやったらあきらめる事ができるかをしっかり考え、決断する時期です。


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