一般的に少量の腹水は誰でもあります。生理痛と腹水は、あまり関係ないと思います。子宮内膜症と生理痛は関係があります。
 妊娠に関して一番気にかかることは、腹膜炎の既往です。腹腔内に炎症があったとすると、その後癒着している可能性があります。卵管の通過・卵管采周囲の癒着等を子宮卵管造影で調べる必要があると思います。いずれにしても妊娠しやすそうではない気がしますので、不妊症の治療をはじめた方がよいでしょう。不妊症専門の先生なら、卵巣も簡単にとってしまう手術はしないはずです。主治医と良く相談して下さい。

 生理の量は今回は少なくてもよいと思います、卵巣の痛みについては少し様子をみてよいと思います。

 卵巣の内膜症の多くはチョコレート嚢腫という形で血液がたまったシストになります。どんなガンでも目でみてわかるガンは進行ガンです。早期のガンは肉眼で診断できません。
 ガンの診断は、細胞診や組織診で確定診断します、腹腔鏡は外から見るだけですので、超音波より中身は分からず。一層ガンかどうか分かりません。細胞診で診断できますが、妊娠するくらいの年齢の方ではほとんど心配ありません、更年期後のチョコレート嚢腫は要注意です。

 妊娠した場合はその経過を見てどこかの段階で同じように処置します。子宮の発育の妨げになりますし、分娩の邪魔にもなります。腹腔内で破裂すると腹痛の原因にもなります。

 私はチョコレート嚢腫を超音波下で穿刺してつぶし、卵巣の血流をよくしてから体外受精します。そのままだと卵巣の反応が悪い気がします。内膜症の一番よい治療は妊娠です。
 私なら体外受精をやって(患者さんの年齢がわかりませんが...)ダメな場合、次の体外受精の間に治療をはさみます。主治医とよく相談して下さい。

 卵巣のためを思うと開腹して、丁寧に核出し、卵巣組織をできるだけ多く残した方がよいと思います、腹腔鏡下手術は長いハシ、たとえばサイバシの先で何か操作しているようなものですので、手には適いません。
 私も卵巣を残す手術は開腹でやっていました。子宮外妊娠の場合などは卵管をとるだけなので、腹腔鏡でやっていました。



               
               
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