排卵誘発剤で子宮ガンになるというのはまったくのデマでしょう。子宮ガンの多くをしめる子宮頚ガンは、ウイルスが原因であることがわかってきています。セックスパートナーがウイルスを持っていて感染すると思われます。感染=ガンでなく、それが原因となり、その後発症すると言われています。したがって性交の経験が多く、セックスパートナーの数が多い人にガンが多いことがわかっています。子宮体ガンは糖尿病の人にやや多く、正しいホルモン補充療法で発症軽減することができます。
 排卵誘発剤と卵巣ガンの関係はほとんどないと思いますが、一時卵巣ガンを増やすのではないかと言われた時代もありました。20年以上経って体外受精が普通に行なわれる今日では否定的です。

 子宮頚ガンは遺伝ではなくウイルス感染が主な原因です。

 プロスタグランディンは、もともと精液の中に発見された物質で、痛みの原因や子宮収縮をひきおこすものです。いろいろ種類があるのですが、陣痛促進剤のひとつでもあります。月経時の痛みの原因にもなり、鎮痛剤の多くは、プロスタグランディンをおさえる働きがあります。痛みが気になるようなら、鎮痛剤を途中から服用するのもよいかもしれません。

 お腹の中が腫れているのか、お腹の表面が腫れているのかよくわかりません。まれに皮下気腫で皮フの下に気体がたまる事もあります。また皮下に血液がたまる事もあります。いずれにしても、一度手術した先生に聞くのが一番よいかと思います。

 内膜症を焼いて、内膜症の組織がなくなったら、再発はしないはずです。癒着はあるかもれませんが、生理とは関係ないと思います。
 ホルモン剤は黄体ホルモンの注射をしていると思いますが、主治医に聞いて下さい。筋肉注射では薬は血液に流れ、体全体へまわります。交互に打つのは、油性の注射で腫れるのを防ぐためと思われます。
 プセレリンは使いはじめて最初の月は、きちんと使っていても多くの人は生理になります。2日問で大きな変化はないでしょう。忘れたら気づいた時にすぐ追加する事です。

 出血は心配ないと思います。たまに腹痛もあると思いますが、だんだんよくなるでしょう。便秘は早めに薬を飲んでいた方がよいと思います。
  術後は少々痛くても早く日常のように動く事が、一番回復が早いと思います。がんばって下さい。お尻の皮についてはよくわかりませんが、電気メスの電極のせいかもしれません。また、寝てばかりいると、お尻の皮の血のめぐりが悪くなるかもしれません。
 いずれにしても手術された主治医の先生によく聞いて下さい。

 掻爬(そうは)とは、中絶とほとんど同じ手術を意味します。内膜は毎月々再生しています。生理ははがれた内膜です。しかし、あまり深く傷がつくと再生する内膜のもとの層が傷つく事もあります。
 しかし、ポリープぐらいではそんなに強く掻爬しているとは思われません。ポリープをとるのは妊娠しやすくするためです。それで妊娠しにくくなれば、やらないほうがよいわけで、心配はいらないと思います。
 子宮内膜のもとになる幹細胞については、まだよくわかっていませんが、幹細胞がなくなれば再生できなくなります。

 内膜症というのは不思議な病気で、初期でも重症でも同じように妊娠率が落ちます。逆に重症になればなるほど妊娠しにくいという単純なものではありません 体外受精でも内膜症があると妊娠率は落ちると言われています。
 また、体外受精後に自然妊娠するケースの多くは内膜症です。というような不思議な病気なので体外受精の絶対的適応ではありません。
 私の意見では、手術をするより先に体外受精をやった方がよいと思います。手術で内膜症の一部として卵巣の一部を切除する事があれば、後の体外受精もやりにくくなり、卵の質も悪く、卵自体が少なくなってしまいます。
 卵巣はできるかぎり傷をつけず、オペしない方がいいと思います。私のところにみえているオペ後の患者さんには非常に苦労しています。まして卵管にも問題があるならなおの事です。
 妊娠できる人の多くは半年以内に妊娠します。1年で8~9割の人が妊娠できるといわれています。卵の質が悪くなれば、体外受精でも妊娠できません。くれぐれも卵巣を傷つけたり一部でも切除する事は避けて下さい。年齢も考え、普通の人よりも早く子どもができなくなると思って、今後の治療方針を検討して下さい。
 子宮内膜症は、妊娠することで非常に良くなります。妊娠が一番の治療です。1人目は体外受精でも、2人目は自然妊娠できるかもしれません。

 お腹が痛いのは、いろいろなケースがあります。私は易者ではありません。主治医とよく相談し診察してもらって下さい。子宮内膜症の正しい診断は簡単ではありません。

 そんなに心配しなくてもよいと思います。出血がとまらなくて子宮をとるような事は、可能性はありますが、ほとんどありません。

 子宮筋腫と妊娠との関係は非常に難しく、判断に迷うものです。そもそも、3~4人にひとりは子宮筋腫があると言われています 筋腫だらけでも妊娠する人もいます。これぐらいからは妊娠しにくいという境界線が引けないのが問題です。文献的、現在の専門家の間では常識的な境界線としては、4~5cmぐらいあれば取ったほうがよい。小さくても子宮内膜を少し圧迫しているようであれば、取ったほうがよいと言われています。
 要するにステップアップと同じ考えで、そのまま妊娠できるか、少し治療してから結果がでなければ手術を勧めています。
 当クリニックでの経験では、私が切った方がよいと勧めた方は、術後みなさんよい結果が出ています。ですから、私は最近「積極的推進派」になってきました。筋腫は子宮という畑の中の岩みたいなもので、血流が悪くなるので流産の原因にもなります。手術はどこでもできますが(当クリニックでは入院施設がないのでできません)できれば不妊症に興味のあるドクターの方が、あとのことを考えて、より丁寧な手術をしていただけるかも知れません。
 腹腔鏡という手段もありますが、やはり開腹して丁寧に手で縫合したほうが私はよいかと思います(しかし、最近の腹腔鏡の技術は著しく進歩していますので、遜色ないかもしれません)。
 昔なら「1年あけなさい」と言っていましたが、私は3ヶ月ぐらいおいたら治療を再開してもよいと思います(お産は帝王切開になります)。手術の傷は冷えたりすると、「古キズが痛む」という言葉があるように、痛むことがあるかも知れませんが、筋腫の手術をしてその後妊娠、帝王切開した人から恨まれたことはありません(うまくいかなかった人からは連絡がないからかも知れませんが)。
 妊娠しなくても閉経まで筋腫は大きくなります。最終的に切らざるを得ないなら、妊娠しやすくするためには手術をしたほうがよいと思います。しかし、また筋腫がどんどん出てくる場合もあります。
 また、手術をしても結局妊娠できずに終わってしまう可能性も、もちろんあります(預言者ではないので、未来の保証はできません)。
 じっくり相談して、納得して治療に取り組んで下さい。

 子宮筋腫は女性の3人に1人は持っていると言われるほどよくあるものです。雑誌のとおりで、それ自体は少しも心配していません。
 しかし、将来手術が必要になるかもしれないという事を言ったつもりです。子宮全摘が必要となっても10年以上先のことと思います。ただ赤ちゃんはギリギリのところを回旋して出てくるので、筋腫の大きさと場所によっては難産の可能性もありますが(今よりも何倍も子宮が大きくなった時の話ですから)今はまったくわかりません。
 子宮全摘でも卵巣はとりませんので、基本的に更年期が早くなるわけではありません。

 場所によりますが、筋腫やポリープは着床の妨げになります。病院で手術をすすめられたなら、妨げになる場所にあると推察されます。卵がよくても着床しにくいのでとった方がよいと思います。
 体外受精や顕微授精で受精卵を作るのとは別の話になりますが妊娠の為には非常に重要です。



               
               
ページのトップへ